360度カメラの活用事例は? おすすめの利用方法をご紹介
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さまざまな業界で活用の幅が広がっている360度カメラ
周囲360度の動画や画像を撮影することができる360度カメラ。平面の写真や動画と比べて、実物に近い状況を格段に分かりやすく可視化することができます。SNSやYouTubeでシェアされることも増えて、認知度が高まっている昨今、ビジネスシーンでの利用価値も高いことから、多くの業界で注目されています。
新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から、さまざまな業界でオンラインを活用する機会が増えたことも、360度カメラへの関心が高まっている要因のひとつといえるかもしれません。使い方次第で、仕事の効率化やビジネスの拡大につなげることができる360度カメラ。さまざまな業界で可能性を広げている活用事例についてご紹介します。
不動産や住宅をスムーズな契約につなげる
不動産や住宅業界で活用される360度カメラは、もっともイメージしやすい事例のひとつではないでしょうか。
戸建て、マンション、分譲、賃貸など、規模や契約スタイルを問わず、多くの場面で活用されています。
平面を切り取った写真や動画では見えにくい空間も、360度カメラで撮影することによって実物のイメージに近い状態を再現できます。顧客は自宅でじっくりと物件を見ながら検討できるので、現地に足を運ぶ前に、納得したうえで安心して問い合わせができるのが利点。担当者にとっては、すべての顧客を物件に案内する必要がなく、外観・内装などたくさんの写真を撮影する手間も不要。
細部までしっかりと確認することができるので、顧客と担当者、両者にとってメリットは多数あります。不動産や住宅の所有者、仲介・販売業者のいずれにとっても、顧客との接触機会や不動産契約につながりやすくなります。
建築・土木建設業界の業務全般をサポート
状況変化がめまぐるしい建築・土木の現場では、
日々の工程管理や日報が重要。
360度カメラで現場を撮影し、
業務連絡のメモ機能として使うことで、
文書作成などの時短や経費削減が可能。
そして、より高度な精緻さや
正確性が求められるマイルストーンでの報告や検証においては、
360度カメラ機能に加え赤外線3D深度センサーや
レーザースキャナーを備えた機種がおすすめです。
たとえば「Matterport Pro2 3Dカメラ」や「Leica BLK360 レーザースキャナー」では、寸法精度99%で空間のあらゆる要素を計測することが可能。Matterport システム を使えば、独自のAI技術によって空間の3Dモデルを制作することができます。3D ドールハウスビューを使えば、ズームイン・アウトや回転も自在。必要な視点から物件を捉えることができます。
作業工程ごとに記録して施主に共有することでクオリティの管理や品質保証につながり、メンバー内での共同作業の際も業務効率アップも期待できるでしょう。建築・土木の現場では、業務のさまざまな工程で360度カメラが活躍します。
ホテルや旅館、地域の魅力を伝える
旅行・宿泊業でも360度カメラは多くの活躍シーンがあります。
自社サイトに360度カメラで撮影した画像や動画を埋め込めば、
利用客は施設の詳細を把握することができます。
平面写真では伝わりにくかった施設の魅力を最大限に表現。
宿泊からイベント利用まで、
ホテルや旅館の部屋や各施設をバーチャルで確認できることで、
安心感につながるでしょう。
SNSやWebを使って販促をする際も役立ちます。
宿泊施設だけでなく、屋外でも活躍する360度カメラ。周辺のおすすめ観光施設や魅力的な自然、植物園や自然遺産などのバーチャル体験ができれば、地域全体への興味関心につなげることができるでしょう。現地に行かなくても旅行気分が味わえるバーチャルツアーは、コロナ禍でますます注目が高まっています。
展示場やモデルハウス、展示会、小売業ではリアルとオンラインのハイブリッド
店内を歩き回ったり、商品の展示棚を見たりして
実際に楽しむことができないのがオンラインショッピングの懸念点。
360度カメラは、そんなECサイトで
販売する際のさまざまな懸念も払しょくしてくれます。
店舗内の3Dモデルを公開することで、
まるで実店舗にいるような感覚で
ショッピングを楽しむことができます。
Matterportのシステムでは、撮影した3Dモデル内にタグ付けがも可能。タグ内には商品情報や画像、リンクなどが埋め込め、バーチャル体験の中からECサイト等へ誘導することもできます。利用客は、自分のペースでバーチャルの店内を見てまわり、気になった商品詳細をチェックし、購入することができます。店の魅力が伝わりやすいことでファンが増え、実店舗の認知度もアップ。ショッピング全体の可能性を広げてくれるでしょう。
コロナ禍で入場者を制限しているショールームや展示会、企画展などが多数ある中、オンラインで開催する際に活用したい360度カメラ。オンラインとリアルで同時オープンするというハイブリッド型の選択肢もあります。ここでも利用価値が高いタグの仕組み。遠方在住で来場が困難な人、自宅で再度じっくりと閲覧したい人にとっても好印象。Webサイトへの誘導や来場予約につなげたり、社内用のアーカイブとして残しておくなど、運営側のメリットも多数あります。
学校や企業の各施設内、文化施設をバーチャルで案内
コロナ禍でオンライン授業が急速に拡大した学校では、
オープンキャンパスや学園祭などのオンライン化も進んでいます。
気軽に学内に入れなくなっている状況は、在籍する学生だけでなく、
入学を検討している学生にとっても深刻。
そこで活躍するのが360度カメラを利用したオンラインの学校紹介です。
まるで学校内を歩いているような臨場感あふれる3Dツアー。テキストやリンクなどを埋め込むことができるMatterportのシステムを利用すれば、施設についての詳しい説明を追加できます。学校だけでなく、企業の入社案内としての活用にも注目したいところ。Matterportの3D ウォークスルーを使えば、バーチャルオフィスツアーが可能。入社後の社員の研修の際にも利用できます。
美術館、博物館、科学館などの文化施設の集客増加の可能性も広げる360度カメラ。
「Matterport Pro2 3Dカメラ」を使えば展示物を4Kレンズで捉え、
本物に近い色味や質感をオンラインで体験することができます。
エンターテインメント系イベントでは、タグ機能を最大限に活用し、
来場者がSNSでシェアしたくなるような企画も工夫次第。
リアルの場さながらのオリエンテーリングが実現します。
360度カメラそのものはもちろん、Matterportのシステムを組み合わせることでますます広がる可能性。撮影やITのプロでなくても簡単に撮影や編集ができることで、今後、幅広い分野での活用が期待できそうです。