Matterport対応カメラ4機種を比較してみた! おすすめや費用を紹介
「Matterportカメラを購入したいけど、どれがいいかわからない」
「Matterportカメラの違いがわからない」
「カメラ別の比較データが見たい」
こんなお悩みありませんか?
Matterportに連携できるカメラはいくつかあり、それぞれ特徴が異なります。
選ぶカメラを間違えると、イメージ通りのデータが制作できないケースもあります。
本記事では、Matterportに連携できるカメラの中から4つ、
「Matterport Pro3」「Matterport Pro2」「RICOH THETA Z1」「iPhone」を抜粋し、それぞれの特徴やデータの質を比較します。
記事の後半では、注意点も紹介するので、ぜひ購入前に確認しておきましょう。
- INDEX
Matterportとは
Matterportとは、リアルな空間を360度撮影し
そのまま画面上に反映させるデジタル技術で、
リアルな疑似体験を実現します。
こちらは、アメリカのMatterport社が開発したサービスで、
世界各国で導入が進んでいます。( 177カ国以上 | 2024年10月時点 )
日本でも、映像のクオリティーや費用対効果の高さから
幅広い業界においてビジネス活用が進んでいます。
また、編集機能も日々アップデートしており、
アイデアと技術次第で今後もMatterportの活用の幅が広がることが予想されます。
Matterportカメラの選ぶコツ
最適なMatterportカメラを選ぶ際には、次の項目を事前に確認しておくことが重要です。
- 3Dモデルが正確に生成されるかどうか
- 撮影施設の場所や規模に適したもの
- データの活用目的に合うもの
1つずつ詳しく見ていきます。
3Dモデルが正確に生成できるかどうか
Matterportといえば、美しい3Dモデルが生成できるのが特徴的です。
使用するカメラによって、空間認識の精度が異なります。
美しい3Dモデルはリアルな没入感を演出し、ユーザーの擬似体験を助けます。
空間認識の精度が高いかどうかは、カメラ選びで最も重要なポイントの一つと言えます。
撮影施設の場所や規模に適したもの
どんな施設を撮影するのかによって、最適なカメラが異なります。
例えば、屋外施設を撮影するのであれば、Matterport Pro2 3Dカメラでは正常にスキャンできないので、
Matterport Pro3を使用する必要があります。
また、バッテリーの持ちも選択項目としては重要で、撮影中に充電する環境がない場合は、
長時間撮影に対応したカメラを選ぶ必要があります。
想定される撮影場所をイメージしながら、カメラを選ぶ事が重要です。
データの活用目的に合うもの
撮影場所だけでなく、制作した3Dデータをどのように活用するのか、用途もイメージしておくと良いでしょう。
Matterportを制作する目的が「空間のPR」や「商品マーケティング」であれば、
画質の綺麗さを重視する必要があるでしょう。一方、工事現場などの
「施工状態を確認・共有」したり「点群やBIMモデルのベースとして利用」するのであれば、
画質以上に精度の高さが求められます。
Matterportに期待する効果や活用イメージを明確にすることで、最適なカメラを選べるでしょう。
Matterport対応カメラ4種類を比較
Matterportに接続できるカメラの中から次の4種類を比較してみます。
- Matterport Pro3 3Dカメラ
- Matterport Pro2 3Dカメラ
- RICOH THETA Z1
- iPhone
4種類のカメラの特徴や費用も解説するので、
どのカメラが自社に適しているかイメージしながら読み進めてみてください。
Matterport Pro3 3Dカメラ
Matterport Pro3 3Dカメラは、Matterport製のカメラで現在の最新機種です。
屋外から屋内まで多岐にわたる撮影場所で利用が可能です。
4K画質での写真撮影と、±20㎜/10mの寸法精度を誇ります。
費用 | 150万円程度(2024年10月時点) |
3Dモデルの正確さ | 〇 |
活用シーン | 屋内、屋外両方 |
1スキャン時間 | 18秒程度 |
バッテリー | 3時間×2 |
おすすめな人 | 光が差し込む建物内を、昼間に撮影したい マンションや工場の敷地全体を撮影したい 広い施設(屋外から屋内すべて)を撮影したい |
Matterport Pro2 3Dカメラ
Matterport Pro2 3Dカメラは、Matterport製のカメラでさまざまな施設の撮影に対応できます。
4Kの高画質を採用しているため、没入感のある疑似体験を実現できます。
ただし、直射日光に弱く屋外撮影には向いていないため、屋外撮影時は代わりにMatterport Pro3の使用がおすすめです。
RICOH THETA Z1
RICOH THETA Z1は、RICOHが発売している360度カメラでMatterportシステムと接続できます。
カメラのサイズが小さいため、自然の中や狭い場所など、
重いカメラを持ち運びにくい環境でも手軽に撮影できるメリットがあります。
ただし、Matterport Pro2 3Dカメラに比べると画質や3D精度が劣る点や、
バッテリーの持ちが短い点には注意が必要です。
費用 | 13万円程度 |
3Dモデルの正確さ | △ |
活用シーン | 屋内施設 |
1スキャン時間 | 3秒程度 |
バッテリー | 2時間 |
おすすめな人 |
撮影範囲が狭い |
iPhone
費用 | 0円(スマホを持っている場合) |
3Dモデルの正確さ | △ |
活用シーン | 賃貸物件、現地調査 |
1スキャン時間 | 1分程度 |
バッテリー | スマホ機種/使用年数によって異なる |
おすすめな人 |
撮影施設がそこまで広くない |
iPhoneやAndroidなどのスマートフォンでもMatterport撮影が可能です。
現代では、多くの人がスマートフォンを持っているため、初期費用をかけることなく撮影をスタートできるのが魅力です。
また、Matterport Axisを併用すれば高品質なスキャニングを実現します。
関連記事 : Matterport Axisとは?
費用は少なめでスモールスタートしやすいですが、3Dモデルの正確さや画質はMatterportカメラと比べると劣ります。
また、バッテリーの持ちや熱暴走のため、長時間撮影には向いておらず、
本格的なビジネス活用や広大な施設には向いていません。
まとめ
Matterportに接続できるカメラは複数ありますが、撮影場所や活用目的によって使用するべきものが異なります。
本記事で紹介した、4つのカメラの選び方を参考に、費用対効果の高いものを選ぶことが重要です。
弊社は日本に3社だけのMatterport主要販売代理店です。
Matterportカメラや活用に関するご相談はぜひお気軽にご相談ください。