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2022.02.18

360度カメラの仕組みとは?活用方法もご紹介

活用事例
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機能紹介

SNSやYouTubeを通して急速に認知されつつある360度カメラですが、いったいどのような仕組みでできているのか、
意外に知らない部分が多いのではないでしょうか。基本的な機能や用途、活用法など、360度カメラについて徹底解説します。

INDEX

360度カメラとはどんなカメラ?

360度カメラとはその名前のとおり、上下左右前後360度を撮影することができるカメラのこと。
1ショットで周囲360度を1枚の写真や動画に収めることができ、
まるでその場にいるような臨場感あふれるダイナミックなビジュアルコンテンツが魅力です。

一般的な360度カメラで撮影できるのは動画と静止画。
特にSNSなどエンタメシーンでシェアされている動画がイメージしやすいでしょう。
そんな360度カメラが、どのような仕組みで撮影されているのか、具体的に説明していきましょう。

360度カメラの仕組みは、実はとてもシンプル。一般的な360度カメラには、180度を映すことができる2つのレンズが付いています。1回シャッターを切ると、2つの広角レンズが同時に撮影。こうして撮影された2枚の画像をつなぎ合わせ、ひとつの360度画像にするという仕組みです。2枚の画像をつなぎ合わせる仕組みではありますが、画像と画像の間のつなぎ目は自然になるよう自動で調整されるので、1枚の360度画像として違和感のない仕上がりです。

スマートフォンのパノラマモードで撮影する際は、カメラを動かしながらぐるりと一周します。一方、360度カメラの場合は、撮影者が動いたり、カメラを動かしたりする必要はありません。シャッターボタンを1回押すだけで、自動で画像処理が行われ、全方位の画像や動画になるという仕組みになっています。

全天球?半天球?360度カメラで撮影できるもの

360度カメラは、いわゆる「全天球カメラ」とも呼ばれ、上下左右前後あらゆる角度を撮影することができるもの。一般的に「360度カメラ」とは、この全天球カメラのことを意味します。撮影者や三脚など、周囲のすべてが写りこむので、撮影する際は、映らない場所に隠れて遠隔操作するなど工夫します。

「半天球カメラ」は水平方向に限り360度の撮影が可能なカメラ。全方位を撮影できる全天球カメラと違い、映らない部分があるので、周囲すべてを記録したい場合には不向き。 購入の際は「全天球」タイプか「半天球」タイプか確認しましょう。

360度カメラで撮影した画像・動画の楽しみ方

360度カメラがあることで情報量が格段に増え、エンターテインメント性もアップします。旅行やお出かけの際に360度カメラで撮影した画像を自分や家族、友人との思い出として記録しておくなどの楽しみはもちろん、SNSやYouTubeでシェアして世界中の人々と共有したり……。VRヘッドセットを買い足せば、VRコンテンツとして楽しむこともできます。

スマホやタブレットとの連携がスムーズにできる機種がほとんどで、スマホやタブレットからリモート撮影をしたり、専用のアプリを利用して画像の編集をするなど、工夫次第で幅広い楽しみ方があります。ちなみに、360度カメラの中で「Richo Theta 360 カメラ」と「Insta360 カメラ」はMatterportシステムに対応しているため、組み合わせることで空間の3Dモデルを構築することも可能です。

360度カメラ「+レーザー機能」でビジネス用途にも!

個人としての使用はもちろんですが、ビジネス利用のシーンでもさまざまな可能性が注目されている360度カメラ。景色やものを空間的にとらえることで、視聴者側が実物をイメージしやすいので、企業にも多くのメリットがあり、多様な業界で導入されはじめています。

 

360度カメラには、さまざまなレベルのものがあり、サイズや価格、画像の精度やバッテリー容量など、利用シーンや用途によって選ぶべき機種が変わってきます。たとえば、住宅や建設の現場で特に注目されているのが、360度カメラにレーザー機能が付いているもの。360度画像の3Dモデルを作ることができる中級レベル以上の機種は、プロも満足できるハイレベルな仕様になっています。

Matterportと組み合わせれば空間の3Dモデルも作れる

空間や建物を3Dで再現するデジタルツイン は、Matterportの仕組みを使うことで、誰でも簡単でスピーディにでき、いま不動産や建設の現場では特に注目度が高まっています。Matterportのアプリを使い、カメラでスキャン。それをクラウドにアップロードすると、撮影データが取り込まれ、3Dモデルが生成されます。

正確な3Dモデルが生成できる背景にあるのがMatterportのCortex AI。過去に撮影した多数の空間データを学習し続けることで、撮影データを忠実に3D化できる画期的な仕組みです。

Matterportシステムに対応しているカメラの中でも、たとえば「Matterport Pro2 3Dカメラ」は、3つの4Kレンズが搭載され、ぐるりと回りながら360度を撮影していきます。2つのレンズを使って撮影し、2枚の画像を合成する一般的な360度カメラと比べると、赤外線を使って奥行情報を取得するので、データの精度は格段にアップ。住宅や店舗、ホテル、商業ビルなど、あらゆるサイズの空間をスキャンするのに最適です。

最高レベルの精度を誇る「Leica BLK360レーザースキャナ」であれば、レーザーで測定するので室内はもちろん屋外の撮影も可能。場所を選ばず使えるハイレベル機種です。正確性が求められる現場には最適のカメラだといえるでしょう。

全方位の画像を撮影できるだけでなく、Matterportソリューションがあれば、空間の3Dモデルを作るのも簡単。日常生活や旅の記録としてはもちろん、ビジネスでの利用価値も高い360度カメラ。仕組みを理解することでより使用シーンがイメージしやすくなったのではないでしょうか。

【関連リンク】
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