【2026年最新】3Dレーザースキャナ購入ガイド・主要4メーカー、6機種をご紹介

日本国内で販売されている主要な地上型3Dレーザースキャナーをご紹介します。
寸法精度はmmからcm単位、価格は140万円から2000万円まで幅広いメーカーと機種をご紹介しています。
地上型3Dレーザースキャナーを購入する場合、この中のどれかを導入すれば間違いないでしょう。
理由としては
•国内での販売実績が多数ある(困った時に情報が多い)
•国内に販売店があり、日本語でサポートを受けることができる
•OEMではなく自社開発をしている
などが挙げられます。
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地上型3Dレーザースキャナーとは?

回転する本体からレーザーを360度全方向に照射して、その距離と角度から点の座標を取得する測定器です。取得されたデータは膨大な点の集合体から構成され「点群データ」と呼ばれます。

点群データのサンプル
地上型3Dレーザースキャナーを利用するメリット
最近では手で持って移動しながら計測するタイプのSLAM式レーザースキャナーも出回っています。SLAM式と比べて計測速度が遅いと言われる地上型3Dレーザースキャナーですが、以下のような優位性があります。
- 圧倒的な寸法精度
同価格帯のSLAM式と比較して寸法精度が高く(±1mm)、詳細なモデリング目的に適しています。
- 細かい撮影
配管の入り組んだ工場など、撮影ポイントを細かく移動でき、死角を埋める撮影が可能です。
- 後処理の柔軟性
一筆書きのSLAM式スキャナーはデータ完成後にズレが見つかった場合、どこを修正すればよいか判断がつきにくいですが、地上型3Dレーザースキャナーは撮影地点が明確なので、修正が容易に可能です。
主要な3Dレーザースキャナーメーカー
FARO Technologies(ファロー)
- 本社:アメリカ
- 特徴: もともとは工業製品の検査測定器のメーカーでしたがヨーロッパの3Dレーザースキャナーメーカーを買収してからTLS業界へ参入。プラントエンジニアリング系のユーザーが多いのが特徴です。2012年頃に発表された「 Focus 3D 」は価格500万円で重量5kgで距離精度2mmを実現し、地上型3Dレーザースキャナーの普及を推し進める立役者となりました。
- 導入価格は500万円~1500万円
Matterport(マーターポート)
- 本社:アメリカ
- 特徴: Matterport はコストパフォーマンスと使いやすさが特徴。従来の高価なレーザースキャナーと比べて安価で導入しやすいのが特徴です。主力製品である Matterport Pro3 は100m到達LiDARと360度カメラを搭載し、1回20秒以内でスキャン。寸法精度は1~2cmと高額な 3Dレーザースキャナー に比較すると劣りますが、超高画質のパノラマ写真の美しさが圧倒的です。
- 導入価格は150万円程度から
Leica Geosystems(ライカ ジオシステムズ)
- 本社:スイス(Hexagonグループ)
- 特徴: 土木測量建設分野において圧倒的な知名度・信頼性を誇ります。同じ土木測量系のTOPCONが日本メーカーで販路が充実していることから販売台数は劣りますが、コアな支持者が多いメーカーです。ハイエンド機種のRTC360に加えて、超小型のBLK360も展開しています。
- 導入価格は700万円~2000万円
Trimble(トリンブル)
- 本社:アメリカ
- 特徴: アメリカの測量機器メーカーである Trimble は日本ではニコン・トリンブルとして展開。ライカジオシステムズ、TOPCONとならぶ測量機器3大メーカーのひとつです。BIM連携にも力を入れており建築系ユーザーが多いのも特徴です。X7・X9シリーズは耐候性(粉塵・防水)に優れており、過酷な環境での使用に適しています。
- 導入価格は700万円から1500万円
2026年最新 地上型3Dレーザースキャナー機種一覧
ここからは現行販売中で日本で正規に購入できる地上型3Dレーザースキャナーを紹介してまいります。
FARO Technologies(ファロー)/ Focus Premium

出典 FARO Technologies
Focus Premiumのスペックと詳細
- 測定範囲:半径400m
- 寸法精度:25m先で±1mm
- 重量:4kg
- 寸法:230 x 183 x 103 (mm)
- 価格:700万円から1500万円程度(弊社調査)
360度カメラ(リコーシータ)を併用することでカラー写真の計測時間を短縮することができるようになりました。レーザー計測単体の測定時間も1分程度です。
操作は本体のタッチパネルまたはスマートフォンにインストールした専用アプリから操作します。撮影データ同士の結合の様子をスマートフォン上で確認できるので会社に戻ってから上手くつながらないなどのトラブルも少なくなりました。
FARO Technologies(ファロー)/ BLINK

出典 FARO Technologies
Focus BLINKのスペックと詳細
- 測定範囲:半径80m
- 寸法精度:10m先で±4mm
- 重量:7kg
- 寸法:280 mm x 115 mm x 225 mm
測定速度が写真撮影を含めて30秒未満と早くなりました。寸法精度はPremiumより劣りますが、配管・ダクト類は抽出可能なレベルだと思います。
Matterport Pro3

Matterport Pro3 のスペックと詳細
- 測定範囲:半径100m
- 寸法精度:20mm
- 重量:2kg(バッテリー含む)
- 寸法:181mm x 161.4mm x 76mm
- 価格:140万円程度(弊社調査)
他の地上型3Dレーザースキャナーと比較して圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
E57形式の点群データの取得が可能で測定範囲は半径100mに到達します。
点群データだけでなく、美しい4K画像で現場を歩き回れるウォークスルー表示はブラウザのみで表示可能なため、ワークステーションを持っていない普通のパソコンやタブレット・スマートフォンでも表示が可能です。
Leica Geosystems RTC 360

出典:Leica Geosystems
RTC360のスペックと詳細
- 測定範囲:半径130m
- 寸法精度:0 mm + 10 ppm
- 重量:35kg(バッテリー除く)
- 寸法:120 mm x 240 mm x 230 mm
- 価格:1200万円程度~(弊社調査)
FAROと同様、1mmクラスの寸法精度かつHDR撮影1分という精度と速度の両方においてフラッグシップ級のモデルとなります。土木測量向けにScan Station P30/40/50シリーズも用意されておりこちらは、測地系座標上に点群をのせるために、スキャナーの機械高を自動で計測する機能も搭載されています。
Leica Geosystems BLK360 G2

出典:Leica Geosystems
BLK360のスペックと詳細
- 測定範囲:半径45m
- 寸法精度:4 mm @10 m
- 重量:75 kg(0.85 kg バッテリー含む)
- 寸法:高さ155 mm 直径80 mm
- 価格:600万円程度~(弊社調査)
最も小さい地上型3Dレーザースキャナーです。携帯性に優れており屋根裏の調査などに重宝します。
予算がある方は一台目、サブ機として導入することをおすすめします。
Trimble X7/X9/X12

出典:Nikon Trimble社
Trimble X7のスペックと詳細
- 測定範囲:半径80m
- 寸法精度:2mm
- 重量:8kg(バッテリー含む)
- 寸法:幅178mm x 高さ353mm x 奥行き170mm
- 価格:900万円程度~(弊社調査)
専用のタブレットが付属しており撮影した点群の取得状況、結合状況の視認性が高いです。
パラメーターを最低限の設定でも撮影ができるようになっているのでmm精度のハイエンド3Dスキャナーの中では初心者の方にお勧めです。またどのメーカーも専用のソフトウェアが販売されていますが、Trimbleの点群処理ソフト「Realworks」は多機能で点群処理ソフトウェアに悩んでいる人はひとまずReal Worksを買っておけば問題ないと思います(他スキャナーの点群データもインポート可能です)。


