【建設業界必見】Matterport BIMファイルとは?3つのメリットや活用事例を紹介
建設・住宅業界を中心に、大幅な業務の効率化を実現できるBIM。
便利だとわかっていつつも、BIMを使って一から設計図を構成できるか不安に思っている方も多いのです。
Matterportでは、360度カメラで生成した3Dモデルを自動でBIMファイルに変換できます。
本記事では、Matterport BIMファイルの概要や利用するメリット、設計図を作成する手順を紹介します。
その後、Matterport BIMファイルの活用事例も紹介するので、ぜひ記事を参考に自社での導入を検討してみてください。
- INDEX
Matterport BIMファイルとは?
Matterport BIMファイルとは、アメリカのMatterport社が提供する有料アドオンのことです。
2021年に「Matterport BIM File」というサービス名でリリースされました。
あらゆる現場空間の正確な竣工データを作成。
Matterport Pro2カメラやMatterport Pro3カメラで認識した空間データを、
自動的にBIMファイルに変換してくれる画期的なサービスです。
そもそもMatterportとは?
Matterport(マーターポート)とは、360度カメラで認識した実空間をそのままバーチャル上に生成できる技術です。アメリカのMatterport社が提供するサービスで、177カ国以上で利活用されています(2022年6月)。現実空間をバーチャル上に再現する技術は「デジタルツイン」とも呼ばれており、建設・住宅業界をはじめ行政や医療、旅行業会などでも導入が進んでいます。2022年11月には、Matterport Pro3の販売も開始され、さらにMatterportサービスに注目が集まっています。
建設・住宅業界でBIMが導入されている理由
Matterportをはじめさまざまなツールで、BIMの活用が進んでいる建設業界。
BIMが求められる理由は、圧倒的な費用対効果の高さです。
BIM のメリットは、設計、エンジニアリングから施工、運用に至るまで、
プロジェクト ライフサイクル全体にわたってチーム、ワークフロー、
データを連携させ、より効率的な作業方法と優れた成果を実現できることです。
非常に導入効果の大きいBIMですが、世界に比べると日本はまだ、
BIMを本格的に導入し、活用できている企業は少ないのが現状です。
早めにBIMを導入し効果的に活用することで、日本の建設業界の中でも
先進的な取り組みをしている企業として差別化につながるでしょう。
Matterport BIMを利用する3つのメリット
Matterport BIMファイルを利用するメリットは次の3つです。
- 設計の生産性が格段に向上
- BIMモデルを自動生成できるので社内リソースを他業務に注力できる
- 世界中で高いシェアを誇るAutodesk Revitと連携できる
BIMモデルを生成できるツールはいくつか存在します。
その中でMatterport BIMファイルを利用するとどのようなメリットがあるのか解説します。
設計の生産性が格段に向上
もっとも大きなメリットといえるのが、設計の生産性を格段に上げられることです。
Matterport BIMファイルを使うことで、現地調査から設計までのフローを自動化できます。
例えば現況図面のない現場では、これまでは現地に直接足を運び、
建物の形状や設備の配置・構造を一つ一つ実測し、記録する必要がありました。
しかしMatterportを使えば、360度カメラで空間をスキャンするだけで、
空間全体の3Dモデルを自動生成できます。
その3DモデルをBIMに変換するだけで、設計図のベースが完成します。
実測〜作図の工数を大幅に減らし、業務を効率化できるでしょう。
BIMモデルを自動生成できるので社内リソースを他業務に注力できる
Matterport BIMファイルは、クラウド上で購入すれば数日〜数十日で
BIMモデルが自動生成され、ダウンロードできる様になります。
そのため、現地調査やモデリングにかかっていた工数やリソースを他業務に当てることができ、
業務全体を見渡せば大幅な時間削減とコストカットを実現できるでしょう。
BIMモデリングにかかっていた時間を他業務に費やすことで、
これまで以上に多くの案件に深く対応できるようになるため売上アップを期待できます。
世界中で高いシェアを誇るAutodesk Revitと連携できるため使いやすい
Autodesk Revitは、建築、エンジニアリング、施工のためのBIMソフトウェアです。
世界中で多くの利用者を獲得しており、日本の建設会社や設計事務所の多くもRevitを利用しています。
Matterport BIMファイルによって生成されるデータは、Revitモデル ( .RVT ) です。
さらに、Matterport専用のRevitプラグインを利用することで、
BIMファイルをRevitに直接インポートでき、プロセスがスムーズになります。
Revitを活用している企業は多いため、Revitモデルを起点とした
ワークフローの最適化や情報共有がスムーズに行えるでしょう。
Matterport BIMファイルで設計図を作成する手順
Matterport BIMファイルで設計図を作成する手順は次の通りです。
1. Matterportで現場を撮影する
まずは、Matterportカメラで現場を360度スキャンします。
Matterportカメラは、屋内撮影を得意とする「Matterport Pro2カメラ」や
屋外や広大な施設の撮影に強い「Matterport Pro3カメラ」があります。
2. データをアップロードし3Dモデルを生成する
カメラで現場のスキャンが終わったら、
Matterport専用のクラウドにデータをアップロードします。
即日〜数日でアップロードは完了です。
データが正確にアップロードされると、建物がそのまま反映された3Dモデルが生成されます。
この3Dモデルをもとに、BIMファイルに変換をしていくため、アップロードは必須です。
Matterportでデータをアップロードするには、専用のクラウドが必要なため、
用途にあわせて最適なプランを選択しましょう。
Matterportクラウドの詳細は、下の記事でも解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
関連記事 : Matterportクラウドは契約すべき?全6種類のプランとおすすめしたい人の特徴
3. Matterport BIMファイルを購入する
Matterport BIMファイルに変換するには、Matterportクラウドの
「アドオン」セクションから購入する必要があります。
※プロフェッショナルプラン以上が対象
アカウントの管理者や編集権限を持つ「共同編集者」であれば注文できます。
購入が完了したら、アカウントにログインできる全ユーザーが
BIMファイルをダウンロードできるようになります。
Matterport BIMファイルの活用事例
まとめ
MatterportのBIMファイルは、建設・住宅業界の設計ワークフローを
格段に効率UPさせる革新的なツールです。
Matterportを導入することで、現地調査から設計図の作成の自動化かつ内製化できます。
Matterport BIMファイルを活用することで生産性が向上し、
業務の質もあがり、さらに労働環境も改善する効果が期待できます。
弊社は、日本に3社しかないMatterportの販売代理店かつ、
BIMや建設DXを推進する建設業界の老舗企業です。
Matterportカメラの購入やMatterport BIMファイルの活用方法、
社内のDX化などに関するご相談はぜひお気軽にお問い合わせください。