Column
2022.10.07

Matterport Axisとは?従来のスマホ撮影との違いや注意点を徹底解説

機能紹介

「Matterport Axisで何ができるか知りたい」
「Matterport Axisは従来のスマホ撮影と何が違うの?」
「なるべく低コストかつ高品質なMatterportデータをつくりたい」

こんなお悩みはありませんか?

Matterport Axisは、ワンランク上のスマホ撮影を実現する画期的なツールです。
本記事では、Matterport Axisの特徴従来のスマホ撮影との違いを徹底的に解説します。
実際に、Axisを使用して撮影を行い、
そこでわかったメリットデメリットもまとめていますのでぜひ参考にしてください。

INDEX

Matterport Axisとは?

 

Matterport Axisとは、スマートフォンが設置できるモーター駆動式の自動回転雲台です。

設置できるのはiPhoneとAndroid端末で、ホルダーのアームを調整することで
様々な大きさのスマートフォンに対応しています。
取り外し可能なリモコンのボタンを押すだけで、スキャンを開始できるためハンズフリーで簡単に撮影を進められます。

従来のスマホ撮影よりも高精度な映像を制作できるのが最大の魅力です。

従来のスマホ撮影との違い

これまでもスマホを使用して撮影すること自体は可能でしたが、
Matterport Axisを使用することで次の3つの違いがあります。

  • ブレをなくし正確なモデルを作ることができる
  • 撮影者の労力が減る
  • 狭い空間を撮影できる

ブレをなくし正確なモデルを作ることができる

Matterport Axisを利用する最大のメリットは、撮影時のブレをなくすことで空間を正確に認識できることです。
これまでスマホ撮影を行う場合は、撮影者自身がスマホを手持ちで固定していたため、
映像がぶれてしまうという課題がありました。
空間認識時にカメラが動いてしまうと、うまくデータ処理できず正確な3Dモデルが完成しません。

雲台と三脚でスマートフォンを固定することで、実空間を正確にデータに反映できるようになります。

撮影者の労力が減る

撮影者の労力を減らすことができるのもAxisの魅力です。
手持ちで撮影をする場合、撮影者はカメラがぶれないよう集中した状態で長時間拘束されてしまいます。
特に、施設規模が大きくなると撮影者が疲弊してしまい、データの品質にも悪影響を及ぼす可能性もあります。

Axisを使うことで、撮影者のストレスを減らしながら高品質なデータ制作を進められるでしょう。

狭い空間を撮影できる

Matterport Axisは、三脚に接続して使用するため、狭い空間にも対応できます。
建設現場や工場など狭く危険が伴う施設の撮影を行う場合、
カメラマンが撮影ポイントに立つことができないケースがあります。

Matterport Axisを使えば、三脚を立てるスペースさえ確保できればスキャンできるため、
撮影の幅を広げられる魅力があります。

Matterport Axisを使うメリット

スマートフォンでMatterport撮影を行う場合、Matterport Axisを使うことで次のようなメリットがあります。

  • スキル不要で撮影を始められる
  • 他のMatterportシステム対応カメラより低コスト

スキル不要で撮影を始められる

Matterport Axisで撮影をする場合、一眼レフのようにカメラの多様な撮影モードや絞りなどが存在しません。
基本的には、リモコンやアプリの上のボタンをクリックするだけで
スキャンできるため、だれでも手軽に撮影できます。

ただし、複雑な構造をしている施設の撮影は、
Matterport初心者にとってハードルが高く、実績豊富なプロのみが撮影できるケースもあります。

撮影方法が簡単とはいえ、Matterportの仕組みや基本的な操作方法については
事前によく理解しておきましょう。

他のMatterportシステム対応カメラより低コスト

Matterportに対応している他のカメラを購入するのに比べて、Axisは非常に低コストで済みます。
スマートフォンをすでに保有している場合、追加で購入する撮影機材はAxisと三脚のみです。
他のカメラは、数万円から数百万かかるため、予算的に購入できない方も多いのではないでしょうか。

Matterport撮影で、ある程度のクオリティーを保ちつつ、予算を抑えたい方にはおすすめのツールです。

Matterport Axisの費用

Matterport Axisは、日本国内では正規代理店によるAxisと三脚のセット販売のみとなっており、
価格は、送料込みで15,000円(税別)です。
Matterport Axisとキャリーケースに加えて、専用の軽い三脚がセットになっています。

 

Matterport Axisのデメリット

Matterport Axisを利用する際は、次の項目に注意しましょう。

  • スマートフォンの機種依存のため、画質が低い
  • 広い空間の撮影には適していない
  • エラー発生の可能性がある

スマートフォンの機種依存のため、画質が低い

Axis撮影

 

 

Pro2撮影

 

スマホ撮影は、他のカメラに比べて低コストというメリットがある一方で、データの画質が低いです。
Matterport専用カメラ「Matterport Pro2 3Dカメラ」では、
4kレンズによる高画質、及び赤外線レーザーによる正確な空間認識が可能です。

3Dデータをマーケティング目的で自社サイトに掲載したり商談で使用するなど、
Matterportのビジネス活用を考えている方はスマホ撮影ではクオリティー面で不十分なケースが考えられます。

データを使用する目的に合わせて、コストまたは映像クオリティーのどちらを優先するか決定すると良いでしょう。

 

 

 

1つエラーが起きるだけでも大きなタイムロスにつながりスケジュールがずれ込む可能性もあるため、特に時間制限がある撮影では要注意です。

 

 

広い空間の撮影には適していない

スマホは、広い空間のスキャンには適していません。
スマホ撮影で問題なくスキャンできるのは、物件や空間のワンスペースのため、
工場や大学、美術館などの大型施設の撮影は難しい場合があります。

また使用するスマホの容量や機種によっては、データ処理が追いつかずフリーズの恐れもあるため注意が必要です。

エラー発生の可能性がある

Axisの撮影では、場合によってエラーが生じる可能性があります。
今回の撮影では、対象物までの距離を可視化できる「深度センサー (LiDAR) 」が正常に機能しないエラーが起こりました。
また、読み込む情報量が多いためスマホ本体が高熱化し、冷めるまで待機する必要がありました。

Axisと他の撮影方法を比較

 

Axis
+
スマホ撮影

スマホのみで撮影
(Axisなし)

Matterport Pro2
3Dカメラ

データの質
1ポイントのスキャン時間

約1分
(完全なスキャンモード時)

約1分半
(完全なスキャンモード時)
約20秒
3Dモデルの正確さ

初期費用 1.5万 無料 約50万
充電 1〜2時間程度 8時間程度
エラーの少なさ

 

とにかく初期費用を抑えて撮影したい方は、スマホ撮影をおすすめしますが、
画質やスピードには期待できず本格的な撮影には向いていません。
Matterportを使って、美しい3Dモデルを制作したい場合は「Matterport Pro2 3Dカメラ」の使用をおすすめします。

目的に合わせてMatterport撮影ツールを選ぼう!

Matterport Axisはスマホ撮影のレベルを格段にアップできる画期的なツールです。
ただし画質や撮影スピード、3Dデータの質にこだわりたい場合はMatterport Pro2 3Dカメラが最適です。

Matterportの制作目的や活用方法に合わせて、適切なカメラやプランを選びましょう。
AxisやPro2 3Dカメラについて何かございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。